こんにちは!旅好きライターのRanRanです。
今回はインドの秘境ナガランド の歴史や文化についてご紹介します。
はじめに
ナガランド州って、初めて聞いた地名なんだけど。
インドの中でもかなりマニアックな場所だよね!笑
インドのどこにあるの?どんな文化があるの?
ナガランド初心者のために、今回は簡単に歴史と文化を解説するね!
ナガランドを旅する前に、ナガランドについて予備知識を少しでも持っておくと楽しいです!
ナガランド州の位置と概要
ナガランド州は、インドのどこにあるのか?
このマニアックな質問も答えですが、ざっくりいうとインドの一番東の端っこあたりにあります!
日本に一番近いインドと言っても過言ではないかもしれない!
位置: ナガランド州は、インドの北東部に位置しており、北でアッサム州、南でマニプル州、東でミャンマー(ビルマ)と国境を接しています。
概要:
- 面積: ナガランド州は、約1万4071平方キロメートルの面積を持つ小さな州です。(小さいといっても、日本の都道府県で2番目に大きい岩手県と同じくらいの面積)
- 地形: ナガランド州は山岳地帯が広がっており、ヒマラヤ山脈の東端に位置しています。州内には丘陵や山々、美しい渓谷が広がっています。
- 気候: ナガランド州の気候は、亜熱帯性気候から温暖な気候に分類されます。夏季は比較的暑く、冬季は寒冷なことが特徴です。(コヒマなどの標高の高い地域は夏でもクーラーがいらない涼しさ)
- 人口: ナガランド州の人口は、約410万人(2023年時点)ほどです。ナガ族が主要な民族集団を形成しており、彼らの言語や文化が広がっています。
- 行政区画: ナガランド州は11の行政区(ディストリクト)に分かれており、それぞれが独自の特徴を持っています。州都はコヒマです。
ナガランドの歴史
ナガランド州はその立地や独自の民族文化により、他のインドとは異なる歴史や伝統があります。
紀元前
ナガランド地域には、紀元前から人々が居住していました。
この地域の初期の住民は、主に狩猟採集民族であり、原始的な生活を営んでいました。
中世
中世に入ると、ナガランド地域は複数の部族や王国によって支配されるようになりました。
これらの部族は独自の社会組織や文化を持っており、農業や畜産などの生活手段を発展させています。
部族間の領土争いや外部からの侵略もしばしば起こり、敵対する部族の戦士の首をとり「首狩り族」として恐れられていました。
この伝統的な戦術は、社会や文化において重要な役割を果たしており、勇気や戦闘能力の象徴とされてきました。
(日本で戦国時代に、サムライが敵の首をとっていたのと似ていますね。)
イギリスの進出によって、首狩りの習慣は無くなっていきます。
イギリス統治時代(日本軍との接触)
実は、この地は日本とつながりがあります。
第二次世界大戦中、インドはイギリスの統治下にありました。
1944年、この地まで進出した日本軍をイギリス・インド連合軍が撃退。ナガランド州の南にあるインパールでも日本軍の攻撃は阻止されました。(インパール作戦)イギリス人、日本人、インド人の遺骨が今でも眠っています。
日本軍がインパール作戦に入るまではナガランドはイギリスの支配を受けておらず、その後イギリスはナガ族との接触を深め、宣教師を送り込むなどしてキリスト教の布教を行いました。
この布教活動によって、ナガランドはヒンドゥー教が多いインドでは珍しい、キリスト信仰を持っています。
インドの独立とナガ族の抵抗
1947年にインドが独立すると、ナガランド地域はインドの一部となりました。
しかし、使う言語も顔立ちもインド本土とは全く異なる文化を持ってきたナガ族にとって、受け入れがたいことでした。ナガ族の一部は独立を求め、インド政府に対する抵抗運動を展開しました。
1950年代から1960年代にかけて、ナガ族の民族主義組織である「ナガ民族評議会」が結成され、独立を目指す運動が活発化しました。
和平プロセスと現在
1980年代以降、インド政府はナガ族の要求に対して和平プロセスを進めました。
1997年には「ナガランド和平協定」が締結され、ナガランド州の特別な地位と自治権が認められました。
和平協定により、ナガランド地域は比較的安定し、経済の発展やインフラの整備が進められました。
インドから独立したいという議論は今でもあるようですが、インド政府からの経済的支援はなくてはならないものになっているため、すぐに独立するということはなさそうです。
ナガ族の文化と生活
ナガ族と日本の民族的な共通点
ナガランド州の皆さんを見ると驚くことがあります。それは、顔が日本人そっくり!ということです。
ミャンマーと国境を接するナガランド州は、中国やモンゴルにも近く、日本人と同じモンゴロイド系の顔立ちをしているのです。そのため、日本人がナガランドに行くとあっという間に紛れられます。笑
顔や背格好が似ていることから、ナガランド州の若者には日本や韓国のドラマ、ファッション、コスプレが人気なんですよ!年に数回コスプレのビックイベントが開催されています!
ナガランドの部族と言語の多様性
ナガランド州では、複数の言語が話されています。以下に、主なナガランド州の言語をいくつか挙げます。
- アオ・ナガ語(Ao Naga Language): アオ族(Ao Tribe)によって話される言語であり、ナガランド州北部のモコクチュン村周辺で広く使用されています。
- チャン語(Chang Language): チャン族(Chang Tribe)によって話される言語で、主にナガランド州の東部で使用されています。
- ロング語(Lotha Language): ロング族(Lotha Tribe)によって話される言語で、ナガランド州の西部で広く使用されています。
- アンガミ語(Angami Language): アンガミ族(Angami Tribe)によって話される言語であり、ナガランド州の中央部に位置する地域で使用されています。アンガミ語はナガランド州の公用語の一つでもあります。
- ゾミ語(Zeme Language): ゾミ族(Zeme Tribe)によって話される言語で、主にナガランド州南部の地域で使用されています。
これらはナガランド州内で話される主要な言語の一部ですが、実際にはさらに多くの部族とそれぞれ異なる言語が存在します。
あまりに多くの地域言語があるため、ナガランド州のどこでも使える言語としてナガミーズという言語があります。
なお、インドの公用語であるヒンディー語と英語も一般的に理解されており、公共の場や教育機関などで使用されています。外国人観光客が行った場合は、ほとんどの場所で英語が通じますのでご安心ください!(しかもヒンディー語の影響をあまり受けていないので、外国人にとって聞き取りやすい英語です)
ナガランドの簡単な歴史と文化についてお話ししました〜!
僕のイメージしていたインドのイメージとは全然違ってた!
顔も日本にそっくりってのは親近感があるね!
それぞれの文化について深掘りした記事も書くからぜひ見てみてね!
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